当記事では、パチンコ・スロットで負けすぎて借金が膨らんだときに、まずやること・借金を借金で返さない理由・家族への話し方・無料で相談できる公的な窓口・任意整理と個人再生と自己破産の違い・ギャンブルの借金と自己破産の関係をわかりやすく紹介します。
借金の悩みは、一人で抱え込むほど重くなります。順番に整理していけば、取れる手は必ず見えてきます。
今すぐ話せる相談先(無料で相談できます)
- パチンコ・パチスロの悩み:リカバリーサポート・ネットワーク(RSN)050-5846-3952(月〜金・祝日除く 10:00〜22:00/受付は21:30まで・相談無料、通話料のみ負担)
- 借金の悩み:法テラス・サポートダイヤル0570-078374(平日9:00〜21:00・土曜9:00〜17:00)
- どこに相談すればよいか分からないとき:消費者ホットライン188(近くの消費生活センターにつながります)
ほかの窓口は相談窓口の一覧にまとめています。
パチンコで負けすぎて借金が膨らんだら、まず返済の状況を整理する
パチンコで負けすぎて借金が膨らんだら、最初にやることは借金の全体像を紙に書き出すことです。数字が見えるだけで、相談先にも状況を伝えやすくなります。
借入先・残高・毎月の返済額を一覧にする
カードの明細や契約書、アプリの画面を見ながら、借りている先をすべて書き出しましょう。家族や友人から借りたお金も含めます。
| 書き出す項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| 借入先 | カード会社、消費者金融、銀行のカードローン、家族・友人など |
| いまの残高 | 明細やアプリに出ている最新の金額 |
| 毎月の返済額 | 約定の返済額と返済日 |
| 金利 | 契約書や会員ページに書かれている年率 |
| 滞納の有無 | 支払いが遅れている先があるか |
全部を正確に書けなくてもかまいません。分からない欄は空けたままで大丈夫です。相談先では、この一覧があるだけで話がぐっと早く進みます。
収入と生活費から「毎月返せる額」を出す
次に、手取りの収入から家賃・食費・光熱費などの生活費を引きます。残った額が、無理なく返済に回せる上限です。返済額の合計がこの上限を超えているなら、自力での返済は苦しい状態だと考えられます。
お金の流れを書き留めるなら、日付を自由に入れられるいつからでも始められる家計ノート(オレンジページ)のような家計簿が使いやすいです。月の途中からでも始められるので、思い立った日から書けるわけです。
整理しているあいだは打ちに行かない
一覧を作っている途中で「少しでも減らしたい」と思うかもしれません。ただ、負けたお金を取り返そうとして打ちに行くと、借金はさらに増えやすくなります。整理と相談が終わるまでは、ホールから距離を置きましょう。

まずは紙1枚に全部書き出すだけでOK。それだけでも一歩前進だぞ。
\ 一覧ができたら、次は相談先へ /
パチンコの借金を借金で返さない|やってはいけないこと
パチンコの負けで借金がつらいときほど、目の前の返済日をしのぐことに気持ちが向きます。ここでは、状況を悪くしやすい行動と、それを止める仕組みを紹介します。
借金を借金で返すと返済先が増えていく
ある返済日に間に合わせるために、別の会社から借りて返す方法があります。いわゆる「自転車操業」です。借入先が増えるほど、返済日と利息の管理は難しくなります。気づいたときには全体の残高が増えている、という流れになりがちです。
返済のために新しく借りたくなった時点が、相談のタイミングだと考えてください。早く相談するほど、選べる方法も多く残ります。
負けを取り返そうとしてパチンコに戻らない
依存症対策全国センターは、ギャンブル依存症の特徴として「負けたお金をギャンブルで取り戻そうとして、またギャンブルに戻ってしまう」ことを挙げています。取り返したい気持ちは、誰にでも起こりうるものです。ただ、その気持ちのまま打ちに行くのは、いちばん避けたいパターンですね。
負けた直後の気持ちの整理は、パチンコで負けた時のメンタルの立て直し方で詳しく紹介しています。
貸付自粛制度で新しい借入れを止める
自分の意思だけで借入れを止めるのが難しいときは、貸付自粛制度があります。金融庁によると、本人などが申告すると、貸付自粛の情報が信用情報機関に登録されます。銀行や貸金業者は、審査のときにこの情報を使います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申告先 | 日本貸金業協会 または 全国銀行個人信用情報センター |
| 登録される先 | JICC・CIC・全国銀行個人信用情報センターの3つの信用情報機関 |
| 申告できる人 | 本人。法定代理人なども申告できる場合がある |
| 効果 | 一定期間、新しい借入れの審査で自粛の情報が参照される |
詳しい手続きは金融庁の貸付自粛制度のページから、各実施団体の案内を確認しておきましょう。
登録のない業者からは借りない
どこからも借りられなくなると、審査なしをうたう業者の広告が目に入るかもしれません。貸金業を営むには登録が必要です。登録のない業者(ヤミ金融)から借りると、取り立てなどで状況がさらに悪くなるおそれがあります。手を出す前に、相談窓口に連絡してください。



「次で取り返す」は一番あぶない合図。借りたくなったら、その足で相談しちゃおう。
\ 借りる前に、まず話してみよう /
パチンコの借金を家族に話すときのポイント
パチンコの借金を家族に打ち明けるのは、とても勇気がいることです。それでも、話せる人が一人いるだけで、気持ちも状況も動きやすくなります。
隠すほど苦しくなる理由
依存症対策全国センターは、借金の影響でギャンブルの事実を隠し、嘘を重ねてしまう状況に陥りやすいと説明しています。隠しているあいだは、返済日のたびに一人で追い詰められます。全部を一度に話さなくても大丈夫です。まずは「お金のことで困っている」と伝えるところから始めましょう。
家族の肩代わりは専門家と相談してから
家族がすぐに借金を返してあげたくなるのは自然なことです。ただ、消費者庁は、ギャンブル等へののめり込みによる借金の肩代わりについて、本人の回復の機会を奪ってしまうと注意を呼びかけています。
依存症対策全国センターも、焦って借金を清算する必要はないとしています。事情を確かめ、専門家に相談する時間はあるわけです。肩代わりするかどうかは、相談先と一緒に決めるのがおすすめです。
家族だけでも相談できる
本人が相談に行きたがらなくても、家族だけで相談できます。政府広報オンラインでも、ご家族だけでの相談が可能と案内されています。家族向けの自助グループ(ギャマノンなど)もあります。
家族の立場で読める本なら、ギャンブル依存症 回復のガイド:家族はどうしたら?借金問題への対応は?があります。借金への向き合い方まで、家族の目線でまとめられています。より詳しく知りたい家族には、〈改訂版〉家族のためのギャンブル問題完全対応マニュアル(田中紀子)も参考にできます。



話す相手は家族じゃなくても大丈夫。電話の向こうの相談員さんでもいいんだ。
\ 話しにくいなら、まず電話で相談 /
パチンコの負けによる借金を無料で相談できる窓口
パチンコの負けによる借金は、「お金の問題」と「やめられない悩み」の両方から相談できます。どちらから連絡しても、必要に応じて別の窓口を案内してもらえます。
| 相談先 | 相談できること | 連絡先 |
|---|---|---|
| リカバリーサポート・ネットワーク(RSN) | パチンコ・パチスロの悩み(本人・家族) | 050-5846-3952(月〜金・祝日除く10:00〜22:00、受付21:30まで) |
| 法テラス(日本司法支援センター) | 借金の整理の方法、法律相談の案内 | 0570-078374(平日9:00〜21:00・土曜9:00〜17:00) |
| 消費者ホットライン | 近くの消費生活センターの案内 | 188(局番なし) |
| 日弁連「ひまわりお悩み110番」 | 近くの弁護士会の法律相談センター | 0570-783-110 |
| 司法書士総合相談センター | 借金問題などの相談(全国約150か所) | 各地の司法書士会 |
| 財務局・自治体の多重債務相談窓口 | 借金の整理や生活再建の相談 | 金融庁のサイトに一覧あり |
| 精神保健福祉センター・保健所 | ギャンブル依存の相談(本人・家族) | 都道府県・政令指定都市ごとに設置 |
パチンコ・パチスロの悩みはRSNへ
認定特定非営利活動法人リカバリーサポート・ネットワーク(RSN)は、パチンコ・パチスロの依存問題を専門に受け付ける相談機関です。本人だけでなく、家族も無料で相談できます。
電話はIP電話の回線です。公衆電話や番号非通知、184を付けた発信からはつながりません。この点は覚えておきましょう。詳しくはリカバリーサポート・ネットワークの公式サイトで確認できます。
借金の相談先の選び方
借金をどう整理するかは、法テラスや弁護士会、司法書士会で相談できます。法テラスは国が設立した公的な法人です。収入や資産が一定額以下などの条件を満たすと、無料の法律相談を受けられます。
日弁連の「ひまわりお悩み110番」は、かけた地域に近い弁護士会の法律相談センターにつながります。通話料がかかり、050のIP電話からはつながりません。相談料は地域や内容で異なるので、予約のときに確認しておきたいところです。
どこに連絡すればよいか迷ったら、消費者ホットライン188を入り口にしてください。それぞれの窓口は法テラス・ひまわりお悩み110番・司法書士総合相談センター一覧・金融庁の多重債務相談窓口で確認できます。



お金の相談とパチンコの相談、どっちを先にしてもOK。窓口同士でちゃんとつないでくれるぞ。
\ やめられない悩みも一緒に整理するなら /
パチンコの借金を整理する方法|任意整理・個人再生・自己破産
返済が続けられないときは、法律にもとづいて借金を整理する方法があります。代表的なのは、任意整理・個人再生・自己破産の3つです。どれが合うかは、借金の額や収入、財産によって変わります。
| 方法 | 裁判所 | おおまかな内容 |
|---|---|---|
| 任意整理 | 通さない | 債権者と話し合い、返済の条件を見直して分割で返す |
| 個人再生 | 通す | 減らした額を再生計画にそって分割で返し、残りの支払いが免除される |
| 自己破産 | 通す | 免責が許可されると、原則として借金の支払い義務がなくなる |
任意整理は債権者との話し合いで条件を見直す
任意整理は、裁判所を通さずに債権者と話し合う方法です。弁護士や司法書士に依頼して、返済の条件を交渉してもらう流れが一般的ですね。なお、裁判所の手続きで話し合いたい場合は、簡易裁判所の調停という方法もあります。
個人再生は将来の収入から分割で返す
鹿児島地方裁判所の説明書によると、個人再生は、将来も継続的な収入が見込める人が対象です。住宅ローンなどを除いた借金の総額が5,000万円以下であることが条件です。再生計画にもとづいて原則3年で分割して返し、残りの支払いが免除されます。
住宅ローンについては、特別な条項を定める「住宅貸付債権に関する特則」もあります。使えるかどうかは、専門家に確認しておきましょう。
自己破産は支払い義務の免除を裁判所に求める
自己破産は、裁判所に申し立て、免責の許可を受ける手続きです。免責が許可されると、借金の支払い義務が原則としてなくなります。ただし、税金など免責されない債務もあります。また、ギャンブルが原因の借金には、次の章で紹介する注意点があります。
どの方法にも、メリットと注意点があります。自分で決めきらずに、法テラスや弁護士・司法書士に状況を伝えて選ぶのがおすすめです。



3つのうちどれがいいかは人それぞれ。決めるのは相談してからで全然いいんだ。
\ 自分に合う方法は専門家と決めよう /
ギャンブル・パチンコの借金でも自己破産はできる?免責不許可事由と裁量免責
「パチンコの借金は自己破産できない」と聞いて、相談をためらっている人もいるかもしれません。法律の決まりと、裁判所の説明を順番に見ていきます。
賭博や射幸行為による借金は免責不許可事由になりうる
破産法第252条第1項は、免責を許可しない事由(免責不許可事由)を並べています。その第4号にあたるのが、次の内容です。
「浪費又は賭博その他の射幸行為をしたことによって著しく財産を減少させ、又は過大な債務を負担したこと」
千葉地方裁判所の「破産・免責手続について」も、浪費やギャンブルのために借金したときは免責が許可されない場合がある、と説明しています。パチンコをしたことがある、というだけで当てはまるわけではありません。条文は「著しく」「過大な」という程度を問題にしています。
事情によっては裁判所の判断で免責される(裁量免責)
破産法第252条第2項は、免責不許可事由があっても、裁判所が一切の事情を考慮して相当と認めるときは免責を許可できる、と定めています。これを裁量免責と呼びます。
千葉地方裁判所の説明では、事情によっては裁判所の判断で免責を許可する場合もあるとしています。そのうえで、申立書の作成や裁判官との面接で、本当の事実を明らかにすることが大切だとしています。ギャンブルが原因だと正直に話すことが、手続きの前提というわけです。
実際に免責されるかどうかは、借金の経緯や金額、その後の生活などで変わります。見通しは、弁護士や司法書士に相談して確かめましょう。条文は破産法(衆議院・制定法律情報)、裁判所の説明は千葉地方裁判所「破産・免責手続について」で読めます。
借金の整理と「やめられない悩み」の相談はセットで
依存症対策全国センターは、借金問題を解決しても、原因となったギャンブルの問題に向き合わなければ借金を繰り返しやすいと説明しています。借金の整理と並行して、RSNや精神保健福祉センターにも相談しておくと安心です。
ギャンブルとの付き合い方に不安があるなら、パチンコ依存症のセルフチェックと相談先も見ておきたいところです。



正直に話すのが一番の近道。ひとりで判断せずに、専門家と一緒に進めよう。
\ 一人で判断する前に相談を /
【まとめ】パチンコで負けすぎて借金が膨らんだときにやること
- まずは借入先・残高・毎月の返済額を書き出し、毎月返せる額を出す
- 借金を借金で返さない。返済のために借りたくなったら相談のタイミング
- 負けを取り返そうとして打ちに行かない
- 新しい借入れを止めたいときは、貸付自粛制度が使える
- 家族に話すときは、肩代わりの前に専門家へ相談する
- 借金の整理には、任意整理・個人再生・自己破産がある
- ギャンブルの借金は免責不許可事由になりうるが、裁量免責の制度もある
一人で抱え込まずに相談してください
- パチンコ・パチスロの悩み:リカバリーサポート・ネットワーク(RSN)050-5846-3952(月〜金・祝日除く 10:00〜22:00/受付は21:30まで・相談無料、通話料のみ負担)
- 借金の整理:法テラス・サポートダイヤル0570-078374/日弁連「ひまわりお悩み110番」0570-783-110
- 窓口に迷ったら:消費者ホットライン188
- ギャンブル依存の相談(本人・家族):お住まいの地域の精神保健福祉センター・保健所(全国の相談窓口・医療機関を探す)
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借金があることは、恥ずかしいことではありません。早めに話すほど、選べる道は多く残ります。今日できる一歩から始めましょう。
\ 負けた直後の気持ちを整えるなら /

