当記事では、クレオフイベントの仕組み・4号機のころのホールでの使われ方・嵐さんの実戦動画に映るクレオフ・今見かけない理由をわかりやすく紹介します。
BIGを消化したあと、下皿にメダルが落ちてくるのを祈った人も多いはずです。
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クレオフイベントとは?ボーナス後にクレジットが落ちる仕組み
まずは実際のクレオフを動画で見てみましょう。上の動画は、嵐さんの哲也でクレオフが起きる21分22秒ごろから再生されます。ボーナスが終わった直後、台のクレジット表示が00になっているのが分かります。
この「クレジットが落ちる」現象がクレオフです。ここからは、クレオフイベントのもとになったクレオフの仕組みを解説します。クレオフで何が起きるのか、どうやって仕込むのか、本来は何のための機能なのかを順番に説明します。
クレオフ(クレ落ち)はクレジットのメダルが下皿に払い出されること
クレオフは「クレジットオフ」の略です。「クレ落ち」とも呼ばれます。ボーナスを消化した直後にクレジットに貯まっていたメダルが、まとめて下皿に払い出される現象です。
クレジットに貯められるのは最大50枚です。その50枚がジャラジャラと下皿に落ちてきます。
クレオフした台は、そのままでは遊技を続けられません。打ち止めのような状態になるので、店員さんを呼んでリセットしてもらう必要があります。
| 場面 | 台の状態 |
|---|---|
| ボーナス消化 | いつもどおりボーナスを消化する |
| 消化直後 | クレジットのメダルが下皿に払い出される |
| その後 | レバーを叩いても動かない打ち止め状態になる |
| 再開 | 店員さんにリセットしてもらってから続きを打つ |
台の内部スイッチで店側がオン・オフできた
クレオフは、台の故障ではありません。筐体の内部にスイッチがあり、店側でオン・オフを切り替えられる機能です。
ジャグラーの場合は、電源を落とし、台の中のスイッチをオンにしてから電源を入れ直すとセットされます。台は電源が入ったときにスイッチの状態を見る仕組みです。
スイッチは1台ずつ切り替えられます。モーニングと同じように、店が選んだ特定の台にだけ仕込んでおけるわけです。この「特定の台だけ」という点が、のちのイベントにつながるので覚えておきましょう。
本来はゴト対策や一回交換のための機能
クレオフは、もともとイベントのための機能ではありません。本来の目的として、主に次の2つが挙げられています。
| 説 | 中身 |
|---|---|
| ゴト対策 | 営業中に不正で電源を落とされた台は、次のボーナスでクレオフがかかる。店が異変に気づける |
| 一回交換営業 | ボーナス1回ごとにメダルを交換してもらう営業で、1回分ずつ精算させるために使う |
ゴト対策では、電源を入れたあとにスイッチをオンにしておきます。普通に営業していればクレオフはかかりません。ところが不正のために電源を落とされると、次のボーナスでクレオフがかかるので、店がすぐに気づけます。
一回交換は、ボーナスを1回引くたびに交換してもらう営業です。交換率が今ほど良くなかったころの営業スタイルで、クレオフで1回分ずつ区切っていたという説明です。

防犯用のスイッチを、店が設定のお知らせに使ってたってわけか。発想がたくましいぞ!
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昔のホールのクレオフイベント|クレ落ちした台は高設定という使われ方
ここからは、4号機のころのホールで開かれていたクレオフイベントを紹介します。当日の流れ、打ち手が背負ったリスク、店ごとのやり方の違いを、当時の実戦記録をもとに見ていきます。
その日最初のBIG後にクレオフすると店員が設定を見せてくれた
クレオフイベントは、その日最初のボーナスを消化してクレオフした台は高設定というイベントです。流れは次のとおりです。
| 順番 | 起きること |
|---|---|
| 1 | その日1回目のボーナスを引いて消化する |
| 2 | クレオフが仕込まれた台は、クレジットのメダルが下皿に落ちる |
| 3 | 台が止まるので、店員さんを呼ぶ |
| 4 | 店員さんがリセットし、高設定であることを告げる |
| 5 | 高設定と分かった台を、そのまま打ち続ける |
ライターの名波誠さんは、2001年3月に三重県のホールでクレオフイベントに参加した記録を残しています。そのホールでは「BIG消化後にクレジットがオフになった台は設定確認OK」でした。
クレオフすると、店員さんが客の目の前で筐体のドアを開け、設定キーを挿して設定を見せてくれたそうです。今では考えられない光景ですね。
どの台がクレオフするかはBIGを引くまで分からない
クレオフイベントの難しさは、どの台に仕込まれているかを、ボーナスを引くまで確かめられないことです。
名波さんも「お昼ごろまでに4台でBIGを引いたのに1台もクレオフせず、5万円負けることも普通にあった」と振り返っています。座った台がハズレなら、また次の台で投資してBIGを引き直すしかありません。
店側にもねらいがありました。ボーナスを引くまで分からないので、打ち手は朝から競うように台を回します。店からすれば、朝イチから稼働が上がる仕組みです。
その代わり、店は投資のリスクに見合う台を用意したいと考えます。そのため朝イチから刺さっている「高設定札」よりも信頼できる場合が多かったと、名波さんは書いています。
設定5・6確定やガセイベントなど店ごとの差
同じクレオフイベントでも、中身は店ごとにちがいました。記録に残っている例を並べます。
| 例 | 中身 |
|---|---|
| 設定5・6確定 | 1回目のボーナス後にクレオフすると、店員さんから「設定5・6確定です」と告げられる |
| 設定確認OK(三重県・2001年3月) | クレオフした台は、客の前で設定キーを挿して設定を見せてくれる |
| 北斗のシマだけ対象(長野県・2005年7月) | 4号機の北斗のシマだけに仕込む。クレオフ=高設定確定ではなかった |
| ガセ(岐阜県・2003年1月) | 「クレ落ち」の日なのに、クレジットが落ちない台だらけだった |
長野県の例では、名波さんは北斗のクレオフ台を打ちました。手応えは設定4〜5ぐらいで、設定6っぽくはなかったそうです。クレオフしても、何が入っているかは店しだいだったわけです。
岐阜県の例では、クレジットが落ちない台ばかりで、名波さんは「ガセイベント確定」と書いています。クレオフイベントは、店を信用できるかどうかがすべてでした。
こうしたイベント合戦は、2001年ごろから過激になり、数年続いたと語られています。店が設定をどう入れていたかは、パチスロの全台系と単品の違いの記事も参考にしてみてください。
当時の機種をふり返るなら、パチスロ大図鑑 2001~2007(Kindle版)が便利です。クレオフイベントが盛んだった2001年から2007年の機種を、まとめてふり返れます。



BIGを引いても落ちない、また引いても落ちない…ってのが一番キツいんだよな。ガセの日は泣けるぞ。
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嵐さんの実戦動画で見るクレオフ|2008年収録の哲也
ここからは、記事の冒頭で紹介した嵐さんの実戦動画を詳しく見ていきます。5号機を打つ2008年収録の番組でも、ボーナス後にクレジットが落ちる場面が残っています。
動画は、サイトセブンTVレトロ館が2022年10月に公開した「パチスロバトルリーグ5 最下位決定戦」です。概要欄には、2008年制作の「パチスロ必勝本777」からの映像だと書かれています。
対戦するのは梅屋シンさんと嵐さんです。機種はリングにかけろ1と哲也で、概要欄では5号機の「RT」vs「ART」のバトルと紹介されています。嵐さんが打つのは哲也です。
21分ごろ、哲也のボーナス後にクレジットが落ちる
注目は21分22秒ごろです。嵐さんの哲也でボーナスが終わったあと、クレジットが落ちる場面があります。
液晶には「東三局」の文字と、獲得枚数513枚の表示が出ています。そしてクレジット表示は00です。貯まっていたメダルが払い出された、まさにクレオフの場面です。
クレオフイベントが盛んだったのは4号機のころですが、クレオフの機能そのものは5号機にも残っていたことが、この場面から分かります。
嵐さんが出演していた番組の歩みは、「嵐と松本」放送終了と番組の歩みのまとめで紹介しています。
嵐さんが打つ哲也の原作は、麻雀漫画の哲也~雀聖と呼ばれた男~(1)(Kindle版)です。動画で液晶演出が気になった人は、原作から読んでみると演出の元ネタが分かります。



2008年の番組でクレジット00って、ちょっとうれしくなるよな。当時の現場の空気まで伝わってくるぞ。
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クレオフイベントを今見かけない理由|広告宣伝規制とイベントの禁止
ここからは、クレオフイベントを今のホールで見かけない理由を解説します。2011年・2012年・2023年の3つの節目を順番に見ていきます。
| 年 | できごと | ホールへの影響 |
|---|---|---|
| 2011年6月 | 警察庁が広告宣伝の運用見直しを通知 | 「○○祭り」「○○デー」などの表現が使えなくなった |
| 2012年7月 | 規制と取り締まりの強化 | イベントの類・特定日・設定発表ができなくなった |
| 2023年2月 | 北海道警察の新しい通達など | 一部の広告は見直されたが、設定をうかがわせる表示はNGのまま |
2011年の広告宣伝の見直し
2011年6月22日、警察庁生活安全局保安課は、パチンコホールの広告・宣伝の運用見直しを業界に通知しました。旗やのぼり、看板、チラシ、テレビ、ラジオまで店の内外を問わず対象になっています。
それまでチラシで使われていた「○○祭り」「○○デー」といった表現も、使えなくなりました。派手な告知でお客さんを集める営業は、ここから難しくなります。
2012年の取り締まり強化でイベントの類が打てなくなった
2012年7月には、ホールへの規制と取り締まりがさらに強化されました。打ち手にとって一番大きかったのは、イベントの類の禁止です。
7のつく日のような特定日や、設定発表はもちろんできません。その日に店が力を入れたおすすめ機種の表示すら、できなくなりました。
クレオフイベントは「クレオフした台は高設定」と知らせるイベントです。設定発表そのものなので、この流れの中で表から消えていったと考えられます。
2023年の新通達でも設定をうかがわせる表示はNG
2023年2月には、業界団体が広告宣伝ガイドラインを作り、広告のルールが約10年ぶりに見直されました。同じ月の22日には、北海道警察が2012年7月の旧通達を改める新しい通達を出しています。
ただし、新しい通達でも設定状況をうかがわせる表示は違反の類型に挙がったままです。例として「○大量投入」「朝一高確率スタート」といった隠語や、特定の日のイベント告知が示されています。
「クレオフした台は高設定」は、まさに設定をうかがわせる表示です。今の店がクレオフで設定を伝えることは、規制上できないと覚えておきましょう。
広告で何がNGなのかは、健全化機構の是正要望書と広告宣伝ガイドラインのまとめで詳しく紹介しています。出玉の規制の流れは、パチンコのもうけ上限5万円のニュースのまとめもあわせてチェックしておきたいところです。



昔は店員さんが目の前で設定キーを挿してたのに、今は「6」って数字をほのめかすだけでアウト。差がすごいよな。
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今のクレオフは設定示唆になる?ジャグラーやパチスロナイツの場合
ここからは、今のホールでクレオフが起きたときの見方を解説します。ジャグラーで起きるクレオフと、パチスロナイツの「クレオフ音」は意味がちがうので、分けて説明します。
誤操作や電源の入れ直しでクレオフすることがある
クレオフのスイッチは、今の台にも付いています。ジャグラーでも、たまにボーナス後にクレジットが落ちることがあります。ただ、今のクレオフは設定示唆ではないと考えておきましょう。
スイッチは台の内側の、手が触れやすい位置にあります。ホールの業界人として発信している店長ニケさんは、次のような場面でうっかり触れてしまうことがあると説明しています。
| 場面 | 起きること |
|---|---|
| 設定変更のとき | 台を開けた拍子にスイッチに触れてしまう |
| 閉店後のメンテナンス | 台の点検中にスイッチに触れてしまう |
| ホッパーからメダルを抜くとき | メダルの量を調整する作業中に触れてしまう |
ゴト対策の仕組みで説明したとおり、スイッチの状態は電源を入れたときに読み込まれます。そのため朝一にクレオフしても、設定変更が確定するわけではないので注意しましょう。
クレオフしたら慌てずに店員さんを呼んで、リセットしてもらうようにしましょう。
パチスロナイツはクレオフ音が設定示唆になる
一方で、台の演出として「クレオフ音」を使った機種もあります。パチスロナイツ(山佐ネクスト)は、2023年7月3日に導入された6.5号機です。
パチスロナイツは、ボーナス終了画面でクレオフ音が鳴ると、特定の設定が濃厚です。終了画面の背景ごとの意味を確認しておきましょう。
| 終了画面の背景 | 通常パターン | クレオフ音が鳴ったとき |
|---|---|---|
| ナシ | 奇数設定示唆 | 発生しない |
| 黒猫 | 偶数設定示唆 | 設定3以上かつ設定5否定 |
| 月 | 高設定示唆(弱) | 設定3以上かつ設定4否定 |
| 赤月 | 高設定示唆(強) | 設定4以上 |
赤月の終了画面でクレオフ音が鳴れば、設定4以上です。昔のクレオフイベントを知る人には、思わずニヤリとする演出ですね。
ただし、これはあくまで台の中の演出です。店がクレオフで設定を教えてくれる営業とは別物です。イベントとしてのクレオフはもう無いので、台の演出として楽しむようにしましょう。



ナイツのクレオフ音は、昔を知ってる人ほど刺さる遊び心だよな。赤月で鳴ったら素直に喜んでいいぞ!
\ クレオフ音の元ネタを知ったら打ちたくなる /
まとめ|クレオフイベントは4号機のころのホールの名物だった
- クレオフは、ボーナス後にクレジットのメダルが下皿に払い出される機能
- 台の内部スイッチで、店が特定の台にだけ仕込めた
- 本来はゴト対策や一回交換のための機能とされる
- 4号機のころは「その日最初のボーナス後にクレオフした台は高設定」というイベントが各地で開かれた
- 嵐さんの2008年収録の動画でも、哲也のボーナス後にクレオフが起きている
- 2011年・2012年の規制以降、設定をうかがわせるイベントはできなくなった
- 今のクレオフは誤操作でも起きるので設定示唆ではない。パチスロナイツのクレオフ音は台の演出
クレオフイベントは、4号機のころのホールの名物でした。BIGのあとに下皿へメダルが落ちる音は、高設定の合図だったわけです。
当時をもっと深く知りたい人は、4号機までの機種を網羅したパチスロ大図鑑 1964~2000(Kindle版)もチェックしてみてください。今のホールでクレジットが落ちても、慌てず店員さんを呼びましょう。
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\ 自宅なら毎日が好きな台の日だよ /

