「ギャラ3万円でスマスロを打つ演者」をめぐる投稿に、パチスロ・パチンコライターやホール関係者、ユーザーから賛否が寄せられています。当記事では発端となった無音さんの投稿と各関係者のコメントを紹介します。
「ギャラ3万円でスマスロを打つ演者」の投稿が話題に
無音さんの実際のX投稿
↑パチスロYouTuberの無音(なおと)さんによる「消える演者たち。ギャラ3万円でスマスロを打つ、パチスロ業界の残酷な裏側」という投稿です。
無音さんの投稿内容の概要
無音さんは、駆け出しの女性演者の中には実戦費込みで2万〜3万円の仕事を受け、遊技で報酬以上のお金を失ってしまう人がいると説明しています。
この投稿に対して「個人事業主として引き受けるリスクではないか」「代理店の対応にも問題があるのでは」といった反応が集まっています。
※投稿では「特定の誰か」の話ではないことも前置きされています。演者が姿を消す理由について、無音さんが伝聞や自身の考察を交えて述べた内容です。
ギャラ3万円に対するパチスロライター・パチンコライターの声
「ギャラ2万円でも均せば1万円以上残る」と反論したウシオさん
↑パチスロライターのウシオさんは、機械割と遊技ゲーム数を挙げて元投稿に反論しています。
機械割97%の台を半日で約3,000G回す場合を想定し、負け額は平均的には1万円弱という考え方を提示。ギャラが2万円でも収支を均せば1万円以上残り、実働半日なら時給2,000円程度になるのではないかと主張。
そのうえで、それでも生活が成り立たないのであれば別の問題があると指摘。元投稿の金銭感覚に対して、異議を唱えました。
「ギャラ3万円は恵まれた仕事」と語る悪☆味さん
↑パチスロライターの悪☆味さんも、個人事業主として仕事を始める以上はリスクがあるとコメントしています。
売上の見通しが立たない状態から始める事業と比べ、最初からギャラが決まっていることを評価。「3万円ははした金ではない」という趣旨で、お金をもらってパチスロを打てる仕事は恵まれていると述べています。
また、短期間では実戦収支が荒れ、仕事が少ないうちは月単位で赤字になる可能性もあると説明。身近にいた若い人にもその点を伝えており、対処としてアルバイトを併用していたそうです。
悪☆味さん自身も、実戦費を負担するギャラ3万円以下の仕事を現在も受けているとのこと。それでも収支を均せば赤字にはなっていないと、自身の経験を紹介しています。
条件を示さない仕事の依頼に疑問を呈した貴方野チェロスさん
↑貴方野チェロスさんは、ギャラも業務内容も提示せず、日程だけを伝えて仕事を依頼してくる代理店があると投稿しています。
さらに、そうした依頼を十分に確認せず引き受けると、来店確定後に「交通費込みの3万円」と伝えられることもあるのではないかと述べています。
金額だけでなく、どの段階で条件が伝えられるのかに着目したコメントです。仕事を受ける側にも、報酬や業務内容を確認して自分を守る姿勢が必要だと呼びかけています。
※条件を示さない依頼については本人の経験として書かれていますが、来店確定後に「交通費込みの3万円」と提示されるくだりは本人の推察です。
代理店の教育やフォローを指摘した助六さん
↑助六さんは、ギャラや女性演者をめぐる話題について、代理店側に問題があると感じるケースも多いと述べています。
パチンコ・パチスロに詳しくない人を起用しながら、マナーやルールを十分に教えず、金銭面のフォローもしない。そうした扱いをすればトラブルにつながるのではないかと指摘。
一方で、そのあたりのケアをしている代理店はトラブルが少ないとも述べています。仕事を紹介する代理店の教育やサポートにも問題があるのではないかというコメントです。
「辞める理由の考察」と捉えたパチンコライターのジャイロさん
↑パチンコライターのジャイロさんは、元投稿と周囲の反応にずれがあるのではないかとコメントしています。
ジャイロさんは、無音さんが書いているのは「演者が辞めていく理由の考察」だと説明。無音さん自身が待遇に不満を述べた話でも、特定の女性演者が不満を訴えた話でもないと指摘しています。
そのため「嫌なら辞めればいい」という反応に対しても、そもそも嫌だから辞めていく理由を話しているのではないかと疑問を呈しています。
また、自身が演者から聞くのはギャラへの不満よりも、仕事の本数や将来への不安だと説明。そのうえで、無音さんが挙げた事情も辞める理由のひとつとしては納得できると述べています。
ギャラ3万円に対するホール店長・コンサルタントの声
「打たされている」という表現に疑問を示したてんぱ店長
↑アルファ境港店・東出雲店の店長を務めるてんぱさんは、元投稿の「打たされている」「座らなければならない」といった表現に反応しています。
強制されていないのであれば演者本人の意思ではないか、ホールが悪いように受け取れる発言ではないかと指摘しています。
これに対して無音さんは、ホールを悪く言う意図はなかったと返信。その一方で、自分の書き方が悪かった可能性には言及しています。
報酬の金額への評価だけでなく、ホール側に責任があるように読める表現も議論の対象になっています。
一般ユーザーの遊技負担を指摘したパチンコ店長きゅーさん
↑パチンコ店長きゅーさんは、演者の待遇から一般ユーザーの遊技負担へと話を広げています。
ギャラ3万円を受け取って打つ演者が厳しいのであれば、報酬のない一般ユーザーはどうなのか。特に本業をまだ持たない学生などにとっては、さらに厳しい話になるのではないかと指摘しています。
また、新規ユーザーの獲得と定着が業界の課題だと説明。ホールには薄利営業だけでなく遊技者の勝率を意識した運用を、メーカーには設定1でも勝率の高い機種の開発を求めています。
演者だけでなく、一般客が遊び続けられる環境なのかという点にも言及しています。
さらに、自由に議論すること自体を認めつつ、相手への言い方が強すぎるとも述べています。
機種指定の有無に着目したゼウス高橋さん
↑業界コンサルタントのゼウス高橋さんも、元投稿にある「打たされている」「座らなければならない」という表現に着目しています。
演者本人が機種を選べないのであれば、指示しているのは代理店なのか、それともホールなのか。そうした疑問が生まれる書き方だと説明しています。
実戦費を負担して打つことと、遊技する機種を指定されることは別の話です。 高橋さんは、読む側にも決め付けへの注意を促しています。
ギャラ3万円に対するパチスロユーザーの声
「6時間で3万円なら高時給」というカーナビさんの声
↑「6時間で3万貰ってなにが残酷なの?」というユーザーのコメントです。
3万円を6時間で割ると時給換算で5,000円。 交通費や宿泊費が別途支給される条件なら、実戦費を自己負担するとしても、かなり手厚い報酬と感じられるのではないでしょうか。
前述のウシオさんや悪☆味さんも、実戦での勝ち負けを含めて報酬を評価しています。実戦費込みでも、お金をもらって好きなパチスロを打てること自体が恵まれているという話ですね。
交通費や宿泊費まで含むかどうかで条件は変わりますが、実戦費が自己負担だからといって、そのまま「厳しい仕事」とは言い切れません。
個人事業主としてのリスクを指摘したドースーさん
↑ドースーさんは、個人事業主が自分で仕事を選び、その結果として赤字になっているだけではないかと指摘しています。
人気が出るまでの先行投資や、仕事として引き受けるリスクもある。その前提で活動しているのに、なぜ「やらされている」という話になるのかと疑問を呈しています。
また、性別は関係ないとしたうえで代理店の取り分にも言及。条件が合わないのであれば、個人で活動する選択肢があると述べています。
仕事の条件を理解したうえで、個人事業主としてどう活動するかを選ぶべきではないかというコメントです。
演者を呼ぶ費用を設定で還元してほしいというユーザー目線も
演者のギャラが高いか安いかという話の一方で、遊技する側には「演者を呼ぶ費用を抑えて、その分を設定で還元してほしい」という思いもあります。
「演者を呼ぶコストがかかる分、設定状況にしわ寄せが来る」と感じているユーザーにとって、演者の報酬は自分たちの遊技環境にも関わるお金です。
そこで「ギャラ3万円では厳しい」という話を目にすれば、「こちらは報酬もなく自腹で打っているのに」と反発する気持ちにもつながります。
演者の苦労を伝える発信であっても、受け取るユーザー側にはこうした不満がある、ということですね。
萌えスロパチ大百科編集部員Bはどう思うか?
パチスロ・パチンコを楽しみながら演者活動するのが大前提
演者は「パチスロ・パチンコが好きで、継続的に楽しみながら演者活動できること」が大前提かなと個人的には思います。
とはいえ、好きなことでも仕事になれば楽しいだけでは済まないのは分かります。実戦で負ける日もあれば、仕事の本数や収入が気になることもあるでしょう。表からは見えない苦労があり、ネガティブな感情になることも理解できます。
それでも、パチスロ遊技の演者を生業にするならば、SNSでもパチスロファンが楽しめる発信を行うべきだと思います。
好きな仕事を楽しめるように、活動エリアや働き方を考えたい
6時間でギャラ3万円と聞けば、たしかに良い条件だなと思います。ただ、全国を回るなら移動や宿泊、前乗りもあるわけで。ホールで打つ時間以外にも負担はあります。
例えば活動エリアを絞るとか、交通費や宿泊費も含めて受ける仕事を選ぶとか。個人事業主として、活動を始める前に考えておきたいところです。
好きで始めた仕事を楽しめるように、自分に合う働き方を考えておく。 演者活動を続けるなら、その準備も大事かなと思います。
業界関係者から「打ちたくなる話」がもっと増えると嬉しい
「この台のここが面白かった」「今日の実戦でこんな発見があった」。演者さんからそういう話が出てくると、見ている側も打ちに行く楽しみが増えますよね。
面白い演出でも、好きな出目でも、ファンとの楽しかったやり取りでも良いと思うんですよ。日々ホールで遊技している演者だからこそ伝えられる楽しさはあるはずです。
業界で働く人たちから楽しさが伝わる発信が増えて、業界全体がもう少し明るくなると嬉しいです。

