パチスロは6.5号機やスマスロのヒットによって暗黒期を乗り越えた感がありますが、パチンコの人気は再び陰りを見せています。
本記事では、SNSで話題になっている「パチンコが廃れた理由」について紹介・解説しています。
パチンコが廃れた理由はなぜ?
X上で「パチンコが廃れた理由」が話題になっています。※ここでいうパチンコとはパチンコ業界全体のことではありません。
話題となっているポストは、現役パチンコ・パチスロユーザーであるすばるさん(@subarulog2)が個人的な意見として7つ挙げています。
①回らない、遊べない、楽しめない
②演出が似たり寄ったり
③スペックが似たり寄ったり
④他のギャンブルのが雰囲気は公平性ある
⑤新台のペースが早くて消耗早い
⑥ボリューム層が死んでいってる
⑦わざわざ足を運ばないといけない
元ポストにはパチンコが廃れた理由として様々な理由が寄せられています(パチンコ業界全体が廃れた理由と捉えた返信もあります)
- タバコが吸えない
- 確変消化スピードが速すぎて楽しい時間がすぐに終わる
- パチンコに使えるお金がない
- 羽根物・役物機・一発台が減った
- YouTubeを実践を見るだけで満足する
一昔前と比べると、パチンコより安価で手軽に余暇を過ごす手段が増え、どの業界もパイを取り合っている状態です。
また、ギャンブル性が高くなりすぎた結果、お金が持たない、競馬や競輪の方が楽しいといった声も挙がっています。
全体としては、パチンコならではの強みがなく、他に客が流れて言っている状況に見えます。
どの意見も一理あるなぁって感じました。パチンコから遠ざかる理由は人それぞれですけど、「回らない=お金がかかりすぎる」「確変がすぐ終わる」「他に娯楽がある」あたりの理由が多そうです。
なぜパチンコは回すことができないのか?
ここからは編集部としてパチンコが衰退した理由として最も大きい「回らない」ことについて考察します。
等価ボーダーが低すぎる
まず、多くの方が言われているように今のパチンコはスペックが等価ボーダーが1k16~17前後の台が多く、通常営業では1kあたり12~14程度の回転率で運営されています。(もっとひどいところはいくらでもあります)
仮に±ゼロの調整だとしても、1k使って20回転未満の回転率だとお金の減りが速く、初当りまで投資がかさみがちです。
例えば1k16回転だと大当り確率1/319のミドルスペックが確率分母ぴったりで当たったとしても、1回の大当りを引くまでに約2万円の投資が必要になります。
このような状況では、娯楽としてパチンコを楽しむことができるわけがありません。
もちろん、等価ボーダーが20回転を超えるような台を、1k10前後で運用しているホールは猛省していただきたいです。
コロナ禍が転機となり不景気に
MAX機時代も等価ボーダーが16~17回転の台はいくつもありましたが、当時は今より業界全体の景気が良く、良調整の台も多かったと記憶しています。
世界的なコロナ禍によりパチンコ業界全体が大ダメージを負い、結果として現在も回復するに至らずに厳しい営業を強いられているホールも少なくありません。
ホールの体力が落ちてきたところで、止まらない新台価格の高騰、スマスロ・スマパチ・新紙幣対応のサンドの導入などの設備投資と続き、どうしてもお客に還元する予算が少ないのが現状です。
調整しすぎて検挙されたことも
パチンコの釘調整は原則禁止されていますが、メンテナンスの名目で釘シートの範囲内で行うことは違法ではありません。
したがって、極端にマイナス調整は元より、大幅なプラス調整も警察に摘発される可能性があるため、大っぴらにプラス調整にできない事情もあります。
実際、釘を開きすぎた結果、警察に検挙されてしまったホールも存在します。
【参考記事】「クギ曲げたパチンコ店店長書類送検 京都府城陽市」https://www.alinez.net/article.php?op=detail&article_content_id=3129
また、昨今ではスマートフォンやSNSの普及により極端な調整の釘の写真が全世界へ向けて拡散されることも増え、その結果、摘発されるに至るという見方もあります。