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パチスロ開発会社の業務内容と働くやりがいを現役10年目開発者が徹底解説

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パチスロ開発会社の業務内容と働くやりがいを現役10年目開発者が徹底解説

当記事ではパチスロ開発会社の業務内容」と「パチスロ開発会社で働くやりがい」についてパチスロ開発会社でキャリア10年目となる方にお伺いすることができましたのでご紹介します。

パチンコ開発会社で働くと「メーカーと打合せ」したり、自分で「パチスロの仕様書」や「リール制御」の作成ができるみたいだよ。さっそくこれ以降の記事を読んでみよう!

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目次

まずは簡単な自己紹介(パチスロ開発10年目の僕の自己紹介です)

自分はパチスロ開発歴10年目のパチスロ開発者です。

主な業務は「リール帯配列の作成」、「リール停止データの作成」、「演出頻度計数の作成」、「企画書の作成」です。パチスロ開発に関する業務は基本的にすべて行っていますね。

「リール帯配列の作成」と「リール停止データの作成」はAT機でもART機でもAタイプでも出来ます。

「演出頻度計数の作成」はよくある優出モード的な前兆ステージのシナリオを作成したり、発展演出の割合等調整します。また、演出なども考えたりもします。

「企画書作成」は機種のコンセプトやターゲットなど資料や遊技説明向けの資料を作成します。おもにサブでプロジェクトの進行を進めています。

これまでパチスロ市場に新台機種として4機種ほど世に送り出しています。

好きな機種は「初代エウレカセブン」、「ゲッターマウス」、「番長3」とか好きですね!最近はスマスロ戦国乙女4を好んで打ってます!

パチスロ開発会社のリアルな業務内容一覧

パチスロ開発会社の業務内容(メーカーとの打合せ/仕様書の作成/リール制御の作成/仕様変更対応/試打チェック/デバッグ作業)

①メーカーとの打ち合わせ

主にパチスロ開発会社は、クライアントになるパチスロメーカーから開発依頼が来ます。

その時に液晶の有無や、版権物やオリジナル物など企画が決定されます。

また開発スケジュールなども大きな形で引かれます。

開発タイトルが決定すると、メーカー向けに企画書の作成をします↓

  • コンテンツ紹介
  • ターゲット層(若者向け、おじさん向け、ギャンブル層、技術介入層等)
  • 大まかな仕様方針(Aタイプで行くや、AT機、上乗せタイプ、STタイプ等)
  • スペックイメージ(初当たりまでの投資額や見返りなど)

企画書を作成するとメーカーの企画担当の方に向けたプレゼンを行います。

晴れて承認されると開発スタートです!

②仕様書の作成(メイン仕様書/加速動作仕様書/抽選仕様書/出玉仕様書)

仕様書作成は様々な種類が存在しますが、自分が作成するのは大まかに3~4種類を作成します。

メイン仕様書

メイン仕様書の作成では「外端信号のタイミング、リールロックのタイミング、押し順ナビの設定」や「フラグリスト(レア役フラグやリプレイフラグなどの一覧)」を作成します。

ミスると申請にも影響でるのでチェックも相当厳しいです。

主にメインプログラマー向けに記載する資料ですね

加速動作仕様書

「加速動作仕様書」とは疑似遊技や、フリーズなどのタイミングを細かく設定した仕様書になります。

分かりやすく説明すると、レバーオン後にリールが動き始めますよね。その時のリール動作を設計するための仕様書です。

レバーでフリーズ役を引いた時に、リールが何秒フリーズするだとか、AT機でよくある擬似遊技ボーナス時のリールの動きなどを細かくまとめた資料です。

もちろん、普段のレバーオンで停止リールが一定速度まで加速する動作もこの仕様書でまとめます。

抽選仕様書

「抽選仕様書」は主に演出抽選をつかさどる仕様書で相当なボリュームになります。

シナリオの発動条件や消すタイミング、フェイク前兆から本前兆に書き換わったりする契機や動作など、隠しPUSH抽選とか、設定示唆の抽選など多岐にわたった抽選をまとめてこの仕様書に記載して管理する感じです。

仕様が固まってきたら、こちらの資料を黙々と作っていきます。主にサブプログラマーに向けに記載する資料ですね。

出玉仕様書

「出玉仕様書」は出玉抽選を記載している仕様書で、上乗せ抽選やボーナス抽選などのタイミングを記載しています。

当った情報が貰えるタイミングが演出にも重要で、当り情報がストップボタンの第3停止後とかに勝手に設定されてしまうと困っちゃうので、その辺の情報のタイミングを仕様に合わせて指定したりします。

一時、自分で書いたりなどしていましたが最近は見るのみです。

ざっくりとパチスロ企画担当がパチスロ開発で作成する仕様書はこんな感じです。

③パチスロのリール制御の作成

「リール制御」はパチスロ開発のカギになる重要な部分ですね。

タイプ別にもよりますが、最近の6号機市場では圧倒的にAT機が多いですね。

過去には5.5号機ではAタイプや、ART機などもやりましたね。リール制御の作成手順はザッと以下の通り↓

  • 企画に合わせたオーダー(3連図柄搭載、7チェリー7搭載などや、リーチ目的なのを出したい等)に合わせて配列を考えます。
  • フラグを決めます。スイカの頻度やチェリーの頻度など用意してどういった帯にするか決めます。
  • その後択ベルと、そのこぼし目を作成して帯として機能しているかを検証します。
  • 暫定版で出目分岐表などを作成して承認をもらって、本作成に移ります。
  • 入賞率や、出目チェックを行って規則的に問題なければ完成です。
  • デザイナーさんにシンボルの打ち合わせなどをして、シンボルを決めます。

リール帯を作るうえで大変だったのは択ベル作成ですかね。6号機になるとサミー系などでよく見かける中リールにベルが2種ある系の台とかありますよね・・・。択ベルの出目を綺麗にするとああなっちゃうんです。ベルの出目を作るのがAT機は一番の課題ですね!

④仕様変更対応

開発がスタートして順調に開発が進めば理想ですが、そううまくはいかないものがこの業界。

主に規則の変わり目が、ピンチでありチャンスでもあります。

過去には、5.9から6号機になっちゃってお蔵入りになった企画もありますね~。

たとえば有利区間が1500→3000に変わった6.2号機とかも天井やエンディング条件が変わり仕様変わったりしますね。

帯などもその都度見直しが入るので、仕様変更の規模に応じてスケジュールの延長が入ります。

まあ5.9号機は天井も無くて全然つまんないですからね・・・面白かったのダンマチくらいですかね。

⑤開発機の試打チェック

試打は作っていて一番楽しいタイミングですね。

筐体を試打コーナーに複数台設置して、開発メンバーやその他部署の人などと並びで打ちます。

設定なども打ちかえたりして1週間くらいローテーションで打ったりします。

複数台で回すので歌楽曲が聴きづらいとか、うるさ過ぎる等も調整が入ったりします。

また、クライアントからも試打意見を頂いて全部まとめて、修正報告書などを作成します。

悪い意見もありますが、この出目が良いとか、演出バランス面白いとか記載されているとモチベーションあがりますね。

⑥開発機のデバッグ作業

開発終盤になるとバグをつぶした状態でデバッグ作業に入ります。

基本的に担当している場所のチェックリストを作成して、黙々とチェックをしていきます。

またデバッグ会社などに依頼して、チェックを分担などもしたりなどもします。

デバッグ会社もすごくノウハウを持っていて、こんなバグ見つけるんだって箇所を指摘してもらったりして参考になります。

バグなどもなくなり、チェック作業が終わると晴れて申請を行い適合すればホールに設置に向けた段取りとなります。

一機種何十万もするパチスロ機なのでバグチェックはホント大切ですね。過去に信長の野望でしたっけ、メーカーが保障問題にもなるのでミスるとシャレになりませんね。

主なパチスロ開発の流れは以上ですね。

パチンコ開発会社で働くやりがい

パチスロ開発会社で働くやりがい(少人数ゆえに多様な業務に携われる/周りに自然とパチスロ好きが集まる/自分が作った機種を世に送り出せる/※業界未経験の中途もかなり多い)モチベーション高く働ける点がGOOD!とにかくパチスロ作ってるんで楽しい!

新卒で開発会社に入ったきりなのでメーカーで働いたことがないのですが、開発会社のいいところの紹介です。

①少人数ゆえにいろいろな業務ができる!

  • 興味のあることはどんどん仕事をこなして、経験値を積めます。
  • 複数の業務を経験することで経験値が増えて、バグが起きそうなど事前に察知出来たりもします。

開発会社はメーカーと違って人員も多くはないので、一人の業務分担が多いと思います。

やる気があれば何でもやれせてくれますね。LEDやフラッシュ任されたり、演出考えたり、セリフ演出考えたり、経験を積めば出玉抽選などもやれます。

停止制御なども自分はすごく興味があって、入社して2年目に研修もかねて停止データについて学習できました。

社内で新企画の帯コンペなどで提案などもやったりして経験を積むことで、その後のプロジェクトで帯制御を作成することが出来ました。

②周りがパチンコスロット好きが集まる!

みんなスロット好きなので、基本的に月曜などは土日の打った話とかで盛り上がります。

友達感覚で仕事終わりに並びで打ちに行ったりも出来ますし、朝から強いイベント日に並びに行ったりもします。

⇒他業種と違ってパチンコスロットという共通の趣味がありコミュニケーションを図りやすいです。

③自分が作ったパチスロ機が市場導入されたときの嬉しさは格別!

物づくり業界ですので、年月をかけて作ったパチスロ機が市場に出る時はわくわくしますよね。

ネットの掲示板などにもスレッドが上がったりして注目されているのを見るとうれしいです。

④業界未経験の中途も多い!

開発会社で新卒って珍しいとよく言われますが、周りを見ていても中途の人が多いですね。

メーカーは新卒で未経験を雇って、中途は経験ある人しか採用していない印象があります。

中途でも社員の中では別業種の人がたくさんいます。

でもみんなパチンコスロットが好きって理由で来て、こういう台を作りたいってビジョンがある人なら採用しているイメージですね。

なので、開発会社にまず入ってから得意な分野を磨いて、メーカーに転職ってキャリアのためにはいいかもしれませんね。

パチンコ開発会社で働いていて大変なこと

パチンコ開発会社で働く大変なこと(過渡期の残業ラッシュ/納得できない上からのゴミ仕様追加/子育て世代には大変かもしれない)→それでもパチスロ作るの楽しい

①過渡期の残業ラッシュ

基本的に残業なんかしたくないですし、早く帰ってパチンコ屋に行きたいんですが・・・

開発メンバーに入ると責任もって納期までに開発を進めなくてはいけません。

仕様変更などは行って、修正が入ったりする場合は大忙しになります。

なにせ全状態の演出の調整をやっていると時間もいくらあっても足りないですし、それに加えて仕様書なども都度更新します。

なのでそんな時は残業がちになりますね。

②納得のいかない上からのゴミ仕様追加

蛇足という言葉がありますが、いらない仕様を搭載しろと言われて積んでバランス崩壊するのがつらいです。

万枚率上げるために初当たり遠くするのに、なぜか天井近くしろとか矛盾してるじゃん!とか、

3ケタ乗せ上げろってなって、レア役ビクともしなくなるとか・・・。

そこそこ遊べるを売りにしてるのにギャンブル機に突然変身してバランス壊したりなどよくあります。

こういう理不尽をやられるとモチベーション下がったりしますよね。

③子育て世代にはつらい?

この業界で開発でバリバリやっている人で子持ち家庭大丈夫か??って思う人多いです。

残業も発生する時は怒涛の勢いで来ますし、土日はスロット打ちに行ったりしたいじゃないですか。

子どもの世話なんかしてる時間どこにあるのだろうと思ったりしますよね~

30超えて独身のままの人も多い印象ですし・・・40過ぎで離婚している人も多い気がします・・・

【まとめ】パチスロ開発会社の業務内容と働くやりがいはパチスロ好きにとって最高の働き方

パチンコ開発会社は、楽しいことが多いです。

自分はパチスロ大好きなので、仕事でも好きなことをできるので満足です。

2年先の市場を考えながら物作りをするのが難しいけどやりがいがあります。

また、業界の新台情報や稼働情報なども入ったりして、分析するのが好きな人には最高ですね。

【おまけ】パチンコパチスロ業界で働きたい方は積極的に挑戦することをおすすめします(パチンコ業界特化型転職サイト「チャンスアップ」のご紹介)

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パチスロパチンコが好きな人で「パチンコパチスロ業界で働くことを考えたことがなかった」人は結構いるんじゃないかなと思います。

パチスロパチンコは娯楽だからプライベート時間に触れるものだと考えがちですが、パチスロパチンコを作る仕事ってのも存在するんですね。実際に当記事でご紹介した自分の働き方がそれです。

パチスロパチンコ好きにとって、仕事が「パチスロパチンコ開発業務」で遊びも「パチスロパチンコ」であることは最高形以外の何物でもないじゃないですか。

もし今、プライベートだけパチスロパチンコに触れていて、物足りなさを感じているなら、今からでもパチスロパチンコ業界に飛び込んでみてはどうでしょう?

今はパチンコ業界特化型転職サイトのチャンスアップという転職サイトもあったりして、自分がパチンコ業界に飛び込んだ10年前よりも業界に入るハードルは下がっている気がします。人生1回ですし、本当に好きな人は挑戦してみて損はないはずですよ。

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