当記事では、スマスロの差枚に関する特許(特開2025-022200)について、話題になった経緯・特許に書かれている仕組み・差枚と有利区間の基本・現行機との関係・「−2000枚からV字」説の読み方をわかりやすく紹介します。
特許の公報そのものを読んで、書いてあることだけを拾いました。Xの図解で気になった人は、答え合わせに使ってください。
\ 差枚を気にせず遊ぶなら、家スロという選択肢も /
スマスロの差枚の特許がXで話題になった経緯
話題の起点は、2026年10月18日のXの投稿です。スマスロの「−2000枚説」を特許から調べた図解で、大きく拡散しました。
投稿の中心は「凹んだ台がV字に戻るグラフ」と特許を結びつけた点です。10月21日には、ぱっすろたいむのわしょうさんも「現行機に搭載されてるとは言ってない」と添えて紹介しています。
どちらの投稿も、現行機に載っていると断定してはいません。ここは読み違えないようにしておきたいですね。
特開2025-022200の基本データ
公報の表紙に載っている情報をまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公開番号 | 特開2025-022200(2025年2月14日公開) |
| 出願番号 | 特願2023-126571 |
| 出願日 | 2023年8月2日 |
| 特許番号 | 特許第7534825号(特許公報の発行は2024年8月15日) |
| 出願人 | 株式会社コナミアミューズメント |
| 発明の名称 | スロットマシン |
| 請求項の数 | 1 |
番号で探すときは「特開2025-022200」で検索しましょう。同じ数字の「特願2025-022200」は別の出願です。
公報はGoogle Patentsの特開2025-022200のページで、誰でも無料で読めます。

出願が2023年で、もう特許として登録までされてるのは意外だったな。
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スマスロの差枚に関する特許の中身をかみ砕いて解説
特許の中身をひと言でいうと、大きく負けている状態で当りを引くと、差枚が0に戻るまで終わらないATに入るという仕組みです。
公報は課題として「投資に対する見返りへの不安を軽くすること」を挙げています。運しだいの出玉に、ある程度の戻りを用意する考え方です。
特許として権利になった中身
登録された請求項は1つです。むずかしい言葉を外すと、次の4点にまとまります。
| 要素 | 公報の内容をかみ砕くと |
|---|---|
| 差枚のカウント | ゲームの進行に合わせてメダルの差枚を数える |
| リセット | 決まった条件を満たすと差枚を0に戻す |
| 2種類のAT | 残りゲーム数などで終わる「通常AT」と、差枚が0になるまで続く「特別AT」がある |
| 特別ATの抽選 | 差枚に応じた当選確率で、特別ATの権利を与えるか決める |
権利の範囲には「−2000枚」という数字は入っていません。数字は、あくまで実施例として書かれたものです。
実施例の流れを表で整理
要約では「設定変更後を起点」とし、実施例では有利区間の開始時に0から数えます。実施例は押し順ナビのあるART機で、流れは次のとおりです。
| 段階 | 実施例での動き |
|---|---|
| ①カウント開始 | 有利区間に入ると、差枚の目安となる数値を0から数え始める |
| ②判定 | ボーナス開始時に、差枚がおよそ−2000枚以下かを見る |
| ③準備 | 条件を満たすと、ボーナス後に「特別ART準備状態」へ移る |
| ④特別ART | 押し順リプレイの当選で特別ARTが始まり、差枚の目安が0以上になるまで続く |
| ⑤終了後 | 5ゲームの上乗せ特化ゾーンを経て、通常のARTへ移る |
特別ART中も、ARTの残りゲーム数を上乗せする抽選があります。差枚が戻ったあとに、さらに出玉を伸ばせる作りです。
ただし、有利区間の上限に届けば特別ART中でも有利区間は終わります。実施例では4000ゲームか差枚2400枚が上限です。
−2000枚は「推定の差枚」で判定する
実施例の判定に使うのは、実際の差枚ではありません。小役の当選状況から差枚の期待値を6倍して積み上げた「疑似差枚数」です。
| ゲームの状況 | 疑似差枚数の増減 |
|---|---|
| ボーナス中の全入賞小役 | +30 |
| ART中の押し順ベル | +30 |
| ART以外の押し順ベル | −22 |
| 通常状態でそれ以外の役 | −9 |
| CZ・ART中などでそれ以外の役 | −1 |
基準は疑似差枚数で−12000です。6で割ると、実際の差枚でおよそ−2000枚にあたります。公報には、実際の差枚で判定してもよいとも書かれています。
段階的に抽選する形も書かれている
公報には、差枚の深さに応じて特別ARTへの移行を抽選する例もあります。
| 差枚の目安 | 特別ARTへの移行抽選 |
|---|---|
| −500枚以下 | 1/16 |
| −1000枚以下 | 1/8 |
| −1500枚以下 | 1/2 |
| −2000枚以下 | 1/1 |
この表は公報に載った設計の一例です。実機の確率とは分けて覚えておきましょう。
同じ公報にはウェイト中の示唆演出も載っている
Xではあまり触れられていませんが、同じ公報には4.1秒のウェイト中の演出も書かれています。ウェイト中にボタンを押すと、液晶の顔アイコンで当選役を示す仕組みです。
| 当選役 | 顔アイコン |
|---|---|
| ハズレ | 不機嫌な顔 |
| リプレイ・共通ベル | 普通の顔 |
| スイカ・チェリーなどのレア役 | 笑顔 |
| ボーナス | 笑顔とハート |



目押しがいらないゲームはサクッと回せる、ってのは打ち手目線でありがたい発想だな!
\ 有利区間や差枚の動きは、家スロで確かめるのが一番わかりやすい /
スマスロの差枚の特許を読む前に知りたい差枚と有利区間
スマスロの差枚の特許を理解するには、「差枚」と「有利区間」の2語を押さえておく必要があります。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 差枚 | 払い出されたメダル(OUT)から、使ったメダル(IN)を引いた数。マイナスなら負けている状態 |
| 有利区間 | 押し順ナビなど、出玉が増える機能が働ける区間 |
| 有利区間の上限 | 区間内の差枚が2400枚に届くと有利区間が終わる。メダル機の6.5号機は4000ゲームの上限もある |
スマスロでは、有利区間のゲーム数上限がなくなりました。差枚2400枚の上限は残っているわけです。
公報にも書かれている「2400枚の解釈変更」
公報の背景説明には、上限の考え方が変わった経緯も書かれています。以前は一撃の最大差玉を2400枚に抑える考え方でした。
それが差枚の上限を2400枚とする解釈に変わりました。その結果、差枚がマイナスになるほど、上限までに出せる出玉は大きくなります。
−2000枚の状態なら、上限までの距離は4400枚分です。ただし、上限まで出し切れるかは運しだいだと公報自身が書いています。
有利区間の具体例は、スマスロ戦国乙女5の有利区間の記事で、1機種を例にまとめています。



凹んでるほど上限までの距離が長い。V字のグラフが目立つのは、まずここが大きいぞ。
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スマスロの差枚の特許があっても現行機に載っているとは限らない理由
スマスロの差枚の特許が出ていても、現行機に同じ仕組みがあるとは言えません。理由は3つあります。
特許は「製品にした」という意味ではない
特許法では、出願から1年6か月で内容が公開されます。権利は出願から20年まで続き、その発明を事業として使う権利を独り占めできます。
特許は、アイデアを先に押さえておくための制度というわけです。製品に使うかどうかは、メーカーが決めます。公報にも、どの機種に使うかは書かれていません。
ネタになった投稿を受けて、次のように特許の性質を説明する声もありました。個人の見方ですが、考え方の参考にしたいところです。
ホールに出る台は型式試験を通っている
パチスロは、保安通信協会(保通協)などの型式試験に通らないとホールに出せません。基準は国家公安委員会の遊技機規則で決まっています。
| 試験の回数 | 出玉率の基準(設定ごと) |
|---|---|
| 400回 | 投入の1/3を超え、2.2倍未満 |
| 1,600回 | 投入の2/5を超え、1.5倍未満 |
| 6,000回 | 投入の1/2を超え、1.26倍未満 |
| 17,500回 | 投入の3/5を超え、1.15倍未満 |
特許のアイデアも、このルールに収まる形でなければ実機にはなりません。
実施例はART機として書かれている
公報の実施例は、メダルを使う押し順ART機です。最後に「スマートパチスロに適用してもよい」と一文あるだけです。
スマスロへの搭載を発表した資料ではありません。今ある機種に載っているかどうかは、公報からは判断できません。



「特許がある」と「台に入ってる」は別物。ここを混ぜないのが大事だな。
\ 仕組みが気になる機種は、実機で確かめるのも楽しい /
スマスロの差枚の特許に対するXの反応
スマスロの差枚の特許の話題には、打ち手からいろいろな声が出ました。どれも個人の経験や見方です。
「試験の都合で凹む区間はどの台にもある」という声
試験を通すためには、出玉の低い区間も必要だという見方です。
「−2000枚から跳ねることは多い」という体感の声
特許が載っているかより、こうした機能を作れること自体が大事だという意見です。自分の実戦での体感も添えられています。
「現行機に入っている」と見る声
ホールのグラフをもとに、現行機に入っていると考える人もいました。グラフから見た1人の意見で、メーカーが認めた事実ではありません。
グラフの形は、上限の解釈や出玉の荒さでも生まれます。グラフだけで内部の仕組みを決めつけるのは難しいところです。



体感もグラフも人それぞれ。決めつけずに眺めるのがちょうどいいぞ。
\ 自分のペースで遊ぶなら、家スロ・家パチもアリ /
スマスロの差枚の特許と「−2000枚からV字」説の読み方
スマスロの差枚の特許をもとに、凹んだ台を狙う立ち回りは成り立ちません。理由を順に見ていきます。
凹み台狙いが通用しない4つの理由
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 搭載が不明 | 特許の仕組みが今の機種に入っているかは分からない |
| 数値が見えない | 実施例の判定は内部の推定値で、データ表示の差枚とは別物 |
| リセットがある | 実施例では有利区間の開始・終了で数値が0に戻る |
| 当りが条件 | 実施例でも、その状態でボーナスを引かないと始まらない |
データ表示の差枚は、台の外で集計した数字です。有利区間の切れ目までは分からず、台の内部と同じ数字が見えるわけではありません。
V字のグラフを見たときの付き合い方
V字のグラフは、上限までの距離が長いことや、出玉の荒さでも起こります。特許と結びつけて「次はこの台が戻る」と考えるのはやめておきましょう。
打つ前に、その日の予算を決めておきましょう。スマスロの軍資金の目安や天井までの投資額の計算も、あわせて確認しておくと安心です。
機種ごとの正しいスペックを知りたいなら、パチスロ必勝ガイド 攻略神書(Kindle版)のような攻略誌の解析を見るのが近道です。



特許の話はネタとして楽しむのがいちばん。追いかけて打つのはやめとこうな。
\ ホールで追いかけず、家でゆっくり楽しむ手もある /
【まとめ】スマスロの差枚の特許・特開2025-022200の中身と読み方
- 特開2025-022200はコナミアミューズメントの出願で、2023年8月2日出願・2025年2月14日公開。特許第7534825号として登録されている
- 権利の中身は「差枚が0になるまで続く特別AT」と「差枚に応じた確率で特別ATの権利を与える」仕組み
- −2000枚は実施例の数字で、判定には推定の「疑似差枚数」を使っている
- 特許は製品化の発表ではなく、現行機に載っているかは公報から判断できない
- 凹み台をこの特許を根拠に狙う立ち回りは成り立たない
特許の公報は、メーカーの考え方をのぞける読み物として面白い資料です。読み方を知りたい人は、実践的特許公報の読み方や研究者・技術者のための効率的な特許の読み方(Kindle版)から入るとつかみやすいです。
個人的には、ウェイト中の顔アイコンのように話題になっていない部分にも発見がありました。気になった人は、公報の本文も一度のぞいてみてください。
\ 家スロ・家パチの選び方はこちら /

